「ずっと週1」ではありません|パーソナルストレッチに通う頻度の考え方
更新日:10月17日
はじめまして。
「好きなことを続ける身体ラボ」を運営しているゆかりです。
登山やバレーボールなど、好きなことを長く楽しむためには、
身体のメンテナンスが欠かせません。
このブログでは、ストレッチトレーナーとしての知識と、私自身の体験をもとに、
動きやすい身体づくりのヒントを発信しています。
本日のお題:どのくらいのペースで通えばいいですか?

「どのくらいのペースで通えばいいですか?」
施術が終わって、帰り際に聞かれることがあります。
ときどき、ストレッチの最中に世間話のような形で聞かれることも。
ただ、正直なところ、聞かずに帰る方の方が多いと思っています。
通う頻度は、そのまま時間とお金の話になりますから、聞きにくいですよね。
この記事では、その質問にお答えします。
結論から言うと、ずっと週1回で通ってください、という話ではありません。
こんなお悩みありませんか?
パーソナルストレッチが気になるけれど、ずっと通い続けることになるのか分からない
週1回と言われても、そんなに時間もお金も使えない
通うのをやめたら、元に戻ってしまうのではないかと不安
1つでも当てはまる方は、最後まで読んでみてください。
なぜ、1回では終わらないのか
頻度の話をする前に、身体がどうやって柔らかくなるのかをお話しします。
ここが分かると、なぜ続ける必要があるのかも見えてきます。
閾値(いきち)が更新されていく
私がスクールで教わったのは、こういう考え方でした。
適度な強度のストレッチを続けることで、閾値(いきち/ここから先は痛いと感じる境目)が少しずつ更新されていく。
少しずつ負荷をかけていくと、痛みを感じるポイントが後ろにずれていきます。
その結果、前より深いところまで伸ばせるようになる。
これが、柔軟性が上がるということです。
実はこれ、研究の世界でも同じようなことが言われています。
ストレッチトレランス(伸張耐性)と呼ばれていて、ストレッチで可動域が広がる理由の
多くは、筋肉そのものの変化ではなく脳のレベルで起きていると考えられているそうです。
伸ばされることに、脳が慣れていく。
そんなイメージです。
更新し続けないと、戻ります
ここが大事なところです。
閾値は、一度上げたら一生そのまま、というものではありません。
更新し続けないと、また元の位置に戻っていきます。
「先月は前屈で床に手がついたのに、久しぶりにやったら届かなかった」
そんな経験はありませんか。
あれがまさに、閾値が戻っている状態です。
実は私自身も、そうでした。
小学生のころ器械体操をやっていて、開脚は前後も左右も180度開きました。
ブリッジをすると、手で足首が掴めるくらい柔らかかったんです。
ところが高校生になって体育の授業で開脚をしたら、120度くらいしか開きませんでした。
受験などで、ストレッチをほとんどしなくなっていた時期です。
今でも、日々のストレッチをサボると開きにくくなるのを実感しています。
もう少し長い目で見ると、筋肉そのものの構造も変わっていくと言われています。
ただ、そちらは月単位の時間がかかる話です。
だから、最初のうちは戻りやすく、続けていくうちにだんだん戻りにくくなっていきます。
パーソナルストレッチがどういうものなのかは、こちらに書いています。 ▶ パーソナルストレッチとは?自分では伸ばせない筋肉を伸ばすということ
私が「定着してきたな」と思うとき
正直にお伝えすると、私は科学的な指標で判断していません。
触ったときの感覚と、お客様ご自身の体感で見ています。
分かりやすいサインが、3つあります。
① 詰まった感じが減って、動く範囲が広がってくる
股関節や肩関節を改善していくとき、最初は動かすと詰まった感じがあります。
それが回を重ねるうちに、少しずつ減っていく。
同時に、動かせる範囲そのものも広がってきます。
この2つが出てくると、定着してきたなと思います。
② 施術のあとに眠くならなくなる
これは意外に思われるかもしれません。
初めての方は、施術のあとに強い眠気やだるさが出ることがあります。
血流が良くなって、身体が休むモードに入るからです。
それが、通ううちに感じなくなってくる方がいます。
身体がストレッチに慣れてきたということだと、私は考えています。
施術後に眠くなる理由は、こちらで詳しく書いています。▶ 「寝ているだけ」って本当?パーソナルストレッチ初回60分でやること全部
③ 何度やっても、同じところまで届く
これが一番はっきりしたサインかもしれません。
実は、1回のストレッチで広がった柔軟性は、
そのままでは持続しないことが分かっています。
施術の直後だけ伸びても、時間が経てば戻ってしまう。
つまり大事なのは、何もしていない普段の状態がどこまで来ているかです。
たとえば長座体前屈で、今まではいつやってもつま先に指先が届かなかった方。
それが、いつ測っても大体は届くようになる。
日によって届かないこともあるけれど、その回数が減っていく。
ここまで来たら、一時的な変化ではなく定着だと考えています。
あとは、お客様自身の日常の感覚です。
「あぐらが楽になった」「靴下が履きやすくなった」という言葉が出てくると、
身体に入ってきたなと感じます。
なお、この記事では「3ヶ月」という期間が何度か出てきます。
ですがこれはあくまで目安であって、決まった期間ではありません。
人によって違います。

まずは2〜3ヶ月、一定のペースで続けてほしい
ここから、頻度の話です。
通い始めは、間隔を短めにすることをおすすめしています。
閾値を更新していく時期なので、間が空くと戻ってしまうからです。
目安としては週1回。難しければ2週に1回でも構いませんが、
ペースを一定にすることの方が大事です。
一番もったいないのは、変わりかけでやめてしまうこと
一度受けただけで柔らかくなると思っている方が、一定数いらっしゃいます。
でも、何年もかけて硬くなった身体が、60分で作り変わることはありません。
初回でも変化は出ますが、正直に言うと戻ります。
そして数回通って「また戻ってしまった、意味がないのかも」と感じて、
来なくなってしまう方もいます。
これが、私は一番もったいないと思っています。
2回3回と続けて、身体が少しずつ変わりかけているところでやめてしまう。
あと少し続けていれば、戻りにくくなってくるところなのに。
ですので、2〜3ヶ月は一定のペースで続けてみて、それから判断していただきたいと
お伝えしています。
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間隔を空けられるかどうかは、セルフケア次第
では、その先はどうなのか。
ここが一番お伝えしたいところです。
間隔を空けられるかどうかは、ご自宅でセルフケアを続けられるかどうかで変わります。
理由は、さきほどの閾値の話です。更新し続けないと戻ってしまうので、
来店と来店の間に何もしなければ、その間は戻っていく時間になります。
実際にあったケースを、2つご紹介します。
戻ってしまった方
週1回のペースで2ヶ月ほど通われていた方です。
その後、月1回くらいしか来られなくなりました。
そして、ほぼ通い始めの頃と同じくらいの硬さに戻ってしまいました。
この方は、ご自宅でストレッチは全くやらない方でした。
筋トレはパーソナルで週1回やっていたそうですが、その前後にもストレッチは
していなかったとのこと。
動かす習慣はあっても伸ばす習慣がなかったので、余計に固まってしまったのだと思います。
1年半続いている方
一方で、通い始めからずっと2週に1回のペースで、1年半ほど通われている方がいます。
この方は、ご自宅でも毎日ストレッチを取り入れています。
股関節の詰まりが改善しただけでなく、睡眠の質が上がった、
スポーツのパフォーマンスにも変化が出た、というお言葉をいただいています。
ご自宅では難しいという方は
逆に、ご自宅でのセルフケアは難しいという方もいらっしゃいます。
その場合は、来店の間隔を空けない方がいいと思っています。
2週に1回くらいのペースで来ていただく方が、身体は硬くなりにくいと感じています。
自宅で続けるコツ
そうなると、セルフケアが続くかどうかが鍵になります。
たくさんの方を見てきて、思うことがあります。
続くかどうかは、メニューの問題ではありません。
その方の性格と、日常生活とのつながり方で決まります。
何かとセットにする
続いている方に共通しているのが、これです。
お風呂から出たら必ずストレッチをする。
ジムに行ったら、帰りにストレッチをしてから帰る。
すでにある習慣にくっつけている方が、長続きしています。
最初から頑張りすぎない
意外かもしれませんが、これが一番大事かもしれません。
最初から欲張ってたくさんやろうとすると、だいたい続きません。
本当に最初は1〜2分、長くても5分以内で十分です。
種目を増やすより、まず続けること。
慣れてきてから増やせばいいと思っています。
まずは、自分が一番柔らかくしたい1箇所に絞ってみてください。
あちこちやろうとするより、1つに集中した方が変化も分かりやすいです。
やるなら身体が温まった後
タイミングは人それぞれで構いません。
ただ、身体が温まっている方が筋肉は伸びやすいです。
お風呂上がりや、運動のあとがおすすめです。
股関節まわりのセルフケアは、こちらで3つ紹介しています。▶ あぐら・開脚がつらい股関節の詰まり|正しいストレッチで解消
まとめ
今回のポイントを整理します。
柔軟性が上がるのは、閾値が少しずつ更新されていくから
閾値は更新し続けないと戻るので、1回では終わらない
通い始めの2〜3ヶ月は、一定のペースで続けてから判断してほしい
そこから先、間隔を空けられるかどうかはセルフケアを続けられるかどうかで変わる
セルフケアは、すでにある習慣にくっつけて、1〜2分から始めるのがコツ
まずは無理のない範囲で、セルフケアから始めてみてください。
私の考え
最後に、正直なことを書いておきます。
実は今のところ、3ヶ月通われたあとに間隔を空けた方が、ほとんどいらっしゃいません。
皆さん、そのまま継続して来てくださっています。
ですので「3ヶ月経ったら間隔を空けても大丈夫ですよ」と、
経験からお伝えできる段階ではありません。
そのうえで、私はこう考えています。
セルフケアが習慣になっていれば、3〜4週に1回でも柔軟性は保てるのではないか。
スペシャルケアとして来ていただく、という形です。
ご自宅で毎日続けられるなら、私の役割は絞れます。
「自分では届かないところを伸ばすこと」だけになるからです。
通う回数を減らせるようにしていくのが、私の目標です。
ずっと通い続けてもらうことが目的ではありません。
ご自分の身体を、ご自分で管理できるようになる。
それが一番いいと思っています。
そのうえで「どうしても自分では届かない」というところを、私が引き受ける。
そういう関係が理想だと思っています。
ただ、一人ではなかなか続かない、という方もいらっしゃいます。
むしろ、そちらの方が多いかもしれません。
毎日コツコツ続けるのは、なかなか大変です。
それができる人ばかりではないと思います。
私も毎日はできないこともあります。
「一人で続けるのに不安があるから手伝ってほしい!」
そう思われた方は、ぜひいつでも当スタジオにお越しください。
ご自分に合うペースを、一緒に探していきましょう。
マッサージや整体と何が違うのかは、こちらで整理しています。▶ マッサージ・整体・ストレッチは何が違う?どれが良いかではなく、目的が違うだけです
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